めもちょう

ひたすら愚痴や独り言です

国芳行って来たお

ども。 六本木で迷子になった。 ヴァです。

昨日、六本木の森アートギャラリーに歌川国芳展を見に行ってきました。
なんか、ぐずぐずしていたら、家を出たのが2時すぎ。
駅で迷子になって(ヒルズに行くの二回目で、前回は駅地下のコンコースを通って直接行ったのですが、今回、出口間違えてアマンド側から出てしまい、ロアビルへの行き方は分かるけど(昔しょっちゅう遊んでた)、ヒルズはわかんねーよ!と駅前でうろうろしながら携帯でヒルズへの地図を検索する田舎者丸出しのおいら)、やっと入り口に着いたら、軽くパニックを起こしていたようで、インフォメーションでチケット買おうとしたのはおいらです。(すぐ隣にチケットセンターがあったのに、まんまと間違えた)

で、館内にはいったのが午後3時。
かなり混んでました。
全然行列が進まない。
係員は「順番はございませんので、空いているところから御自由にご覧下さい!!」と叫んでおりましたくらいでしたので、館内は話し声で案外やかましく、しかも空いてるところからとか言うけど、人が空いている絵なんか全然ねーんだが。
なので、端っこから順番に、しかし自分のペースで見て回りました。
あのね。個人的にとっても良かったです。
浮世絵を間近で見たこと無かったんですが(教科書とか本とかの印刷なら見たけど、本物見るのは初めて)、素晴らしい。
細かい線とか、これ、本当に木版画なの?ってくらい精密だし、色の出方も素晴らしかったです。
なので、デザイナーの国芳も素晴らしいのですが、木板を彫り出す彫師さんも素晴らしいし、着色して刷りだす刷り師さんも素晴らしい。
浮世絵なので、原物は案外小さい(B5くらいの大きさだったかしら?)んで、本来なら手にとって見る物なんでしょうが、美術館は仕方ないよなぁ。
かなり近寄って見れるんですが、いかんせん混んでるので、人の頭の向こう側から垣間見る感じ。
人が流れるのを待てば間近で見れるんですが、それを待つのにかなり時間がかかる。

ので、最後のブースにやっと来れた、と思ったら、「閉館30分前です」のアナウンスが。
この人の群がり、どう考えても30分で全部見れるとは限らない。
しかも、休憩所においてあった展覧会の図録(結構なボリュームで¥2,500とお得だった)は絶対に買おう!と心に決めていたので、「特設の売店も閉館と共に閉まります。オリジナルグッズや図録など多数取り揃えておりますのでお早めにご覧下さい~」と叫ばれてしまい、残りの展示を見るのを諦めて売店へ急ぎました。
売店もめっちゃ混みで、レジも3つもあるのに並ばないと買えないし、レジへ行くにも人込みでなかなか進めない。
美術館の常設展示は全然混まないのに、特別展示は何故あんなに混むのでしょうか。まぁ、宣伝してるからしかないのでしょうが。
しかも、最近の美術展、チケット代が高いよ。
歌川国芳は1500円でしたが、前期後期と分かれて展示が変るので、どちらも見ようと思ったら3千円もするんだよ。めちゃめちゃ混んでるからゆっくり見れないし。
去年行ったロートレックは混んでなくて見やすかったなぁ…。(ポスターデザイナーなので、ポスターも大きかったから、国芳みたいに絵に張り付いてみてる人があまり居なかったから見やすかったのもあるけど)

まぁ、美術館も常設以外の展示は商売ですから、集客できなきゃ意味が無いんでしょうが、あんまり混んでるのもねぇ…。

後期の国芳は見に行こうかどうか迷っております。←またあんなに混んでたら、1500円払うのが勿体無いので。本物は見たいけど、ストレス溜まるくらいなら画集見てるだけで十分楽しい。
イメージ 1
歌川国芳展の図録。
結構分厚いし、フルカラー(後半の1/4くらいは浮世絵一枚ごとの詳しい説明なので文字だけですが)。
国芳の全作品なのかは知りませんが、凄く面白いです。























イメージ 2

自立できるくらい分厚い。
これで2,500円ならお得だと思う。下手に、本屋で売ってる国芳のいんちき画集買うよりも、こっちの収蔵の方が多いと思う。紙もかなり良いのをつかってるし、装丁も良いです。
うーん、見る用と保存用と二冊買えばよかったかしら…。←この辺がヲタク脳。


でも、美術書って何でもそうですが、あんまりべたべた触って汚したくないというか。
でも、見ないと持ってても意味無いし、逆に勿体無いし。
で、やっぱり見ると汚れちゃうし。うーん。

ロートレック展では図録は買いませんでした。
ロートレック自体がそんなに大好きって程でもなかったし、え、こんなので2千円もしちゃうの?ってくらいお得感が得られない本だったので、「この本を買って家に帰ると、本棚に収納するのだが、その本棚のスペースが勿体無い」、と思うくらいにはおいらにとっては魅力的ではありませんでした。
イメージ 3
後ろのページの絵の説明文。
一枚ごとに詳しい説明が書いてある。
絵とこのページを行ったりきたりするのはうっとうしいけど、絵の横に細かい字でびっしり説明が書いてあるよりは良いのかも。(おいらはそういうほうが教科書みたいで好きですが、まぁ、見てくれは悪いわな。)

美術展で、ほとんどの絵に説明が無かっただけに、ここで説明がゆっくり読めるのは嬉しいかも。

この本は買ってよかったなと思えるレベル。
まぁ、おいらが国芳の浮世絵をかなり気に入ったってのも理由の一つですが。

国芳、どこが良いって、猫好きだそうで、猫の絵沢山描いてるんですよ。
http://www.transit-web.com/issue/mosatsu/6a00cd971aa3d04cd500cd971d127a4cd5-500pi.gif
しかも、妙にぬるりとして一見気持ち悪いし、不細工な顔の猫だらけなんですが、見てるうちに段々可愛く見えてくる不思議。

描かれてる猫がどれもこれも尻尾が短い♪ジャパニーズボブテイル(洋猫が輸入される前まで日本全国に居た野良猫。いつの間にかアメリカで品種の一つに数えられてしまうようになった。でも、元々は野良猫。尻尾が短いだけ)ばかりですし、茶トラと黒猫が一匹ずつしか居ないんだが、国芳はぶち猫が好きだったのかしら?

それにしても、ぬるぬるしてるなぁ…。んふふ…。←ニヤニヤしてみてる、きめぇ。


それ以外の絵もデザインが本当に格好良くて、手ぬぐいにしてくれたら大事に使うのに、って言うのが沢山ありました。(タオルハンカチはあったけど、手ぬぐいは無かったと思われ。←あまりの混雑に、ざっとしか回って見れなかったので、見落としてるかも)
まぁ、おいらが手ぬぐい使うときって、着物着てるときのハンカチ代わりか、柄が季節的に使えない場合(アイスキャンディーの手ぬぐい持ってるんだが、夏場以外使いようが無い)は胸元の補正で着物用のブラに入れたりしますので、別に国芳の絵じゃなくても何でも良いじゃん、って感じですが。

これとか、まじ、格好良い。
原作では普通サイズの骸骨が沢山いるシーンらしいんですが、それを一体の巨大な骸骨で表現してるんですよ。いやぁ、格好良い。ちゃんと調べて骨格標本か何かを写し取ったらしいので、ファンタジーななんちゃって骸骨絵じゃないそうです。

http://pds.exblog.jp/pds/1/201201/14/76/b0195576_16554781.jpg
これはにゃんこの塊。良く見ると、猫をかたどってるのは全部猫。
あら。この絵の猫は珍しく可愛い。
三毛猫のオンパレードですね。三毛猫好きとしては溜まりませんな。



















そんな感じ。
見に行ってよかったです。ただ、余りに混んでるので、後期展示を見に行くとしたら、朝一(10時開館)を狙ったほうがゆっくり見れるとか。
あと、昨日は展示入れ替えの為、夕方の5時で閉館だったのですが、普段は夜まで開いてるらしいので、6時過ぎると少し空くらしい。


あ。そうそう。
美術館で精根尽き果てたので、問屋さんに行く気力は無くなり、帰りに池袋によってから最近はまりすぎな印度カレー買ってお家に帰りました。
あ。着物着ていったけど、前にもうpした着物と帯なので、写真はあえて取らない方向で。

美術館仕様に下駄を新しく買いました。といっても、近所の履物屋さんで右近下駄っていうのが3千円しない値段で売ってたので。
http://www.getaya.jp/img/goods/EL1710c.jpg←こういう形のが右近下駄って言うらしい。
普通の二枚歯の下駄はどんなに静かに歩こうとしてもカツカツ音がしちゃうんですが、右近は全く音がしません。
その代わり、白木だからか、下駄の上で足がエライすべる。
足のサイズは24センチなのでLサイズを買ったんですが、いやぁ、あれは走れませんね。あと坂上れない。滑って脱げちゃうから。
でも、美術館でも駅でも全く音がしないので、非常に良かったです。(でも、美術館内がかなり話し声とかで五月蝿かったので、二枚歯の下駄でも平気だったかも。と思いました。まぁ、掛けない迷惑に越したことありません)


で、帰りに印度カレーかって帰ったって書きましたが。忘れてましたが、一昨日の晩御飯、カレーだった…。昨日のお昼に残りのカレー食べたのに、すっかり忘れておりました。
ま、印度カレーはさらさらしてるし、タンドリーチキンが食べたかったんだい!(タンドリーチキンとナンが付いてる3種のカレーセット。サフランライスもちゃんと付いてる)
言い訳は良いとして。
カレーとは、毎日食べても平気な不思議。
家に帰る途中で「あ!そうだ、昨日の夜と今日の昼、カレー食ったんだった…。晩御飯もカレーか…」と気が付いて、帰り道、酒かって帰りました。
キリン氷結のシャルドネスパークリングが印度カレーに合う事。あー、旨かった。




来週は三菱一号館美術館にルドンの美術展見に行こうかなぁ?グランブーケっていう今まで個人所蔵で門外不出だった青い花瓶に入った花束のパステル画が日本で世界初一般公開(何で日本なの)されるそうで、テレビで紹介されてたんですが、テレビ越しでも素晴らしかったです。
それから、ギュスターヴ・モローの絵も来るらしいし!←かなり好き。
しかし、ルドンの版画、気持ち悪いんだよなぁ…。↓これらの岐阜県美術館の絵も公開されるそうです。
http://mimt.jp/redon2012/common/img/mobile/img0.jpg
























モローの聖セバスティアヌスと天使の絵、岐阜にあったのか…。(でも、パリのモロー美術館でも見たような気がするんだが、おいらの気のせいか…?)

国芳はまだ混んでると思われるので、展示の終わる2週間前に行こうと思ってます。


でわでわ